風呂敷と成績表
風呂敷の思い出と言うと、私が小学生の時の話になりますね。私、小学6年生の時に、通知簿がオール5だったことがあります。なんとその成績表を小さな風呂敷に入れて、大切に母が保管していたのです。大学生になって、それを見せられたときは、びっくりしましたよ。母は、私の成績がよかったことが、よほどうれしかったのだと思いましたね。
その風呂敷がまた、すごく高級なタイプのものだったのですよ。たかが小学校の成績表をそんなに大切に思う気持ちが理解できなかったですね。私の家は、商売をしていました。商売をしている関係で、神頼みをよくする母でした。商売って、儲かるか儲からないかは、かなりの部分が運ですからね。そんな母だから、いい成績も、神様のおかげと思って、その成績表にお祈りでもしていたのかも知れないです。その為に、きれいな風呂敷で包んでいたのかも知れません。
私の風呂敷の思い出は、これに尽きますね。その成績表を高級な風呂敷で包んでくれたのが、効果があったのかどうか、その後、私の成績は、常に学年で、トップクラスで、結局、大学も地元の国立の大学に入学することができました。私は、自分の努力で、いい成績を維持できたから、国立大学に入学できたと思っていたのですが、ひょっとしたら、母が私の成績表を包み、それに対して神頼みしてくれたからその効果がでたのかも知れないと思う部分もあります。
それゆえ、その風呂敷に包まれた成績表は、今でも、家にあります。母は、亡くなりましたが、成績表は、いまだに風呂敷に包んだまま置いていますよ。母が大切にしていたものですからね。たまに、それを見ることがありますが、それを見るたびに、母を思い出します。